Category : あのドラマはどうしたら観られるの?

バブル景気に踊った「男女7人夏物語」

1980年代中頃から1991年頃までと、実はさほど長い期間でもなかったのが「バブル景気」です。しかし、日本の経済成長自体は1973年から延々と続いており、その延長線上にバブル景気があったため、当時の人々は今の好景気、馬鹿騒ぎが延々と続くような錯覚にとらわれていました。

元祖トレンディドラマの主演はあのコメディアン

そんなバブル景気真っ盛りに登場した、新たなドラマのジャンルが「トレンディドラマ」です。トレンディとは、トレンド=今風という言葉から作られた造語。そしてバブル景気の頃の今風ですから、豪華なマンション、オシャレなカフェやレストラン、横文字職業にウォーターフロントといった最新のスポットがこれでもかというほどに登場する、きらびやかで軽薄なものを指していました。

なので、トレンディドラマも今風の男女が多数登場し、オシャレなマンションやレストランを舞台にくっついたり離れたりする、という内容になります。しかし、当時の人々はドラマを通じて最新の流行を知り、そしてそれに憧れるという現象が起きました。

数多くのトレンディドラマが放送されましたが、その元祖と言われているのが1986年に放送された「男女7人夏物語」です。主役を演じたのは、お笑いタレントの明石家さんま。そしてヒロイン役には大竹しのぶと、いわゆるトレンディドラマのイメージである「イケメン男女が主役」という路線からは、やや外れていました。とはいえ複数の主要人物がくっついたり離れたり、というパターンはこの作品で現れており、トレンディドラマの定番をつくり上げることになります。

このドラマが大ヒットしたことから、翌年の87年には続編「男女7人秋物語」も放送に。そしてなんと、この2作のヒットによりその後共作も増えた明石家さんまと大竹しのぶは、私生活でも結婚してしまい話題となりました(ただし、後に離婚)。

ヒット曲はドラマの主題歌から

トレンディドラマの特徴は、主題歌がほぼヒット曲となるという、新しい音楽のパターンを創りだしたことも挙げられます。当時は音楽番組が「古いもの」と思われ始めてきた時期で、長年放送されてきた「ザ・ベストテン」や「夜のヒットスタジオ」といった番組はまだ続いていましたが、新たな音楽を発見するための役割はドラマの主題歌が担うようになっていました。

「男女7人夏物語」からは石井明美の「CHA-CHA-CHA」が、続編「秋物語」からは森川由加里「SHOW ME」が大ヒットしています。石井、森川ともに、この曲がデビュー曲でありながらいきなりの大ヒットとなっていますから、その影響力もわかるでしょう。

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