Category : あのドラマはどうしたら観られるの?

大映ドラマは最高

昭和のテレビ界で高視聴率を記録したTBS系列、フジテレビ系列で毎週放送されていたドラマ、通称「大映ドラマ」。大映テレビ株式会社が制作していたドラマの総称です。今でいうなら韓流ドラマのような、いくぶん演出過剰な雰囲気を漂わせたスタイルのドラマでした。ナレーションの多用、感情過多とも思えるキャラクター設定など、昔の大映ドラマと韓流ドラマには共通点が多いように思われます。

堀ちえみ、南野陽子などのアイドルスターの女優へのステップアップ

大映ドラマの定義は、とにかく「あり得ないほどおおげさにドラマチックな」シチュエーションで展開されるドラマであるということです。運命のいたずらに翻弄される主人公が、幸せを手に入れるまでのストーリーに、毎回手に汗にぎっていたのです。

そしてそのドラマは、アイドル歌手としてデビューした女の子たちが主役をつとめることが多く、『スチュワーデス物語』の演技で一躍その名を売った堀ちえみや、南野陽子など、女優へのステップアップとしていったアイドルも多くいました。

毎回とてつもなく衝撃的で、アップダウンがはげしくめまぐるしい展開は、ちょっと目を離すだけでストーリーがわからなくなるほどでした。また、オープニングのナレーションによるストーリーの大枠の説明も大映ドラマならではの重厚さで、学校で友達とものまねしていた子供も多かったのでは?

不良をさとす大人のおおげさながらリアルな描写

物語は、親が隠していた出生の秘密を主人公が知ってしまったりする不幸な物語が多く、主人公がグレてしまう展開も珍しくありませんでした。『不良少女と呼ばれて』『スクールウォーズ』『ポニーテールはふり向かない』など、不良とそれをさとす大人のやりとりは、校内暴力などがあった当時の社会ではリアルに感じられました。

いまだに大映ドラマのイメージがある俳優たち

アイドル歌手のほか、伊藤麻衣子、伊藤かずえ、大沢逸美などの女優、石立鉄男、松村雄基、鶴見辰吾といった男優が大映ドラマの常連として出演しており、お茶の間にすっかり浸透していたことで後年になっても俳優たちのイメージになるほど、インパクトのある演技を見せていました。

今からみてもありえないほどの熱をお茶の間に届けていた数々のドラマたち。アツくなることをカッコ悪いと思うような人間が多い世の中で、大映ドラマの中にある人間の生きざまは、見習うべきものがあるのではないでしょうか。

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