Category : 青春ドラマはホロ苦い恋の味

「俺は男だ」で硬派が大人気、勉強なんてしなくて大丈夫!?

夏木陽介主演の「青春とはなんだ」、竜雷太の「これが青春だ」「でっかい青春」などが火を点けた青春学園ものドラマ。一旦下火になったものの、森田健作主演の「俺は男だ」の大ヒットで再び人気になりました。是非もう一度観たい作品です。

「俺は男だ」は単純明快。バカでもいいから、男らしく!

「男は男らしくなければならない」という哲学をただひたすら訴えたドラマです。森田千葉県知事の出世作で、「森田健作」といえば「俺は男だ」と想起する人が大多数ではないでしょうか。森田氏の実際の人柄がどうであるのかはわかりませんが、彼のイメージは政治家となった現在でも「小林弘二」のままでしょう。

「もともと女子高だったため女性上位」の学校という設定はユニークで、この設定がゆえに物語がユーモラスに展開します。アメリカで流行していた「ウーマンリブ」の影響で、社会的に女性の地位向上が叫ばれていた時代背景を、うまく利用した作品とも言えます。やや甲高い声で「吉川くーん」と叫ぶ主人公のセリフも印象的です。女性を「くん」付けする呼び方も珍しく、男と女の立場の変化を印象づけていました。

主題歌の「さらば涙と言おう」、挿入歌の「友達よ泣くんじゃない」などもヒットしました。「男は人前では泣いてはいけない」「男は友情にあつくなければならない」という「男の生き方」を強烈にアピール。「硬派」はかっこいいと多くの若者が信じることになります。

戦前の軍国主義的、家父長主義的思想に対する反動からか、「自己主張しない男」が増えてきた社会に対する警鐘的ドラマであったのかも知れません。一方で、学習面では女子に頭が上がらず、男はバカでも構わないとも印象づけました。

純情な恋心にもドキドキ

ヒロインである「吉川操」との微妙な恋愛模様も魅力の一つで、毎回ドキドキさせられます。プラトニックで裏表のない男女関係は、若い男女の交流のモデルともなりました。最終話でのキスシーンも、ヒロイン操の「おでこだけよ」というセリフが印象的。プラトニックなのに何故か興奮してしまう。今時の男女交際にはない、清らかでピュアな交流がすがすがしいドラマです。

CS放送で時々再放送されています。全43話すべてがDVD化されています。ブルーレイディスクも発売されています。 もはや死語となった「硬派」を思い出させてくれる作品です。機会があれば、是非見ていただきたいドラマです。

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