Category : 大人への入口はここだった?

深夜番組の基本を生み出した伝説のお色気番組

今ではすっかり健全化してしまい、深夜のお色気バラエティー番組すら姿を消してしまいました。そんな深夜番組のさきがけとなり大人気だったのが「11PM」です。

「11PM」の放送開始は1965年、そこから1990年まで20年も続く、長寿番組となりました。あまり知られていませんが、当初は硬派な情報番組としてスタート。しかしこの路線はさっぱり受けず、半年ほどで全面的な方針展開が行われ、そこから「深夜なんだから何でもアリ!」な内容へと生まれ変わります。ただしお色気、お遊びだけではなく、時には時事問題を正面から取り上げるなど、ニュースキャスターや知識人層も多かった出演陣(大橋巨泉、藤本義一、愛川欽也など)たちの個性を活かすような企画も多かったのが印象的です。

深夜枠の自由さが生み出した「お色気」と「趣味」

「11PM」が生み出したのは、深夜=お色気というストレートなエロさ。中でも"うさぎちゃん"と呼ばれる女性タレントがタオル1枚の姿で全国各地の温泉を紹介するコーナー「秘湯の旅」は、その後の温泉番組の定番スタイルとなるほど人気になりました。 他には風俗産業の内情をリポートした「裸の報告書」、企画タイトルが内容そのまんまな「全裸ヨガ」など、数多くのお色気企画を次々に生み出していきます。

もうひとつ、深夜=なんでもアリ! 路線としては、日替わり司会陣のひとりである大橋巨泉による「趣味企画」の数々です。大橋の趣味であればなんでも取り上げるという、今では考えられないようなエゴ丸出しでありながら、その取り上げられたゴルフ、釣り、麻雀などが実際にブームになっていきました。当時は戦後働き詰めだったサラリーマン世代にも余裕が出てきて、新たな趣味を見つけようとしていた時代でもあり、そのニーズと企画がマッチしていたのです。

類似番組を数多く生み出しつつ、25年も続いた長寿番組に

深夜帯の自由度を魅せつけた「11PM」に続くように、「オールナイトフジ」「ギルガメッシュないと」「トゥナイト」といったお色気満載のバラエティが登場します。が、それらの番組が登場してもなお「11PM」は独自の人気を保ち続け、25年もの間続く長寿バラエティとして放送されました。

ちなみに、お色気方面だけを追求しすぎたために政治家や社内からの突き上げを食らって放送中止に追い込まれた番組も多かったのですが、そのあたりのバランスの取り方も「11PM」は上手でした。お色気は重要な柱ではありましたが、それだけではなく"大人の娯楽"全般を取り扱っていたのです。

ビデオが無い時代、見たくても見られない子どもが続出!

「11PM」を毎晩楽しみにしていたのは、大人だけではありませんでした。そう、子どもたちも親に隠れて、なんとかこの番組を見ようとしていたのです。当時はビデオデッキなど普及しておらず、放送を見るにはリアルタイムでテレビを点けるしかありません。親が不在の日などは絶好のチャンスとなるのですが、なかなかそんな機会は訪れず……。

当時は興奮する材料にも事欠いていた子どもたちも、今ではEDに悩むような年になっています。いつまでもエロ、お色気を"大人のたしなみ"として楽しめるよう、一度クリニックへ通い治療を受けてみてはいかがでしょうか。

それにしても、ネットの発達によりいつでも誰でも、手軽にお色気情報を入手できるようになった現在は、便利ではありつつ味気ない世の中になったものです。多くの苦労を乗り越えてこそ、より興奮するエロさが味わえる……というのは、アラフィフ世代のひがみでしょうか?

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