Category : 勧善懲悪を学んだ時代劇と刑事もの

親子で生きろ!子連れ狼のたくましい姿に感銘を受ける

『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』など、時代劇は名作揃いですね。しかし、こうした時代劇は良くも悪くも流れや設定が似ているものが多く、人によってはちょっと物足りなさも感じてしまうでしょう。そうなると、異彩を放つ作品も嗜みたいところです。

そんなアラフィフの方が夢中になったのが、『子連れ狼』です。時代劇は数あれど、その設定は極めて異色、多くの世代を超えて評価される名作です。昔見たきりでうろ覚えというのなら、ぜひ一度は再視聴してもらいたい作品といえるでしょう。

親子で敵討ちを行うという異色の設定

子連れ狼の簡単な概要を説明しておくと、『剣豪の親が一族を殺されてしまったので、その復讐のために子供を乳母車に乗せ、剣客として仕事を請け負いながら生きていく』というものです。ハードボイルドという言葉がここまでしっくりくる時代劇は、なかなか見当たりませんね。

復讐のために剣豪が戦うだけなら比較的珍しさに欠けるかもしれませんが、乳母車と共に旅をする姿というのは、極めて斬新だったといっても良いでしょう。「しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん」の子守唄も、設定と相まって今も耳に残るフレーズとなりました。

息子も大活躍!大五郎の子供とは思えぬ戦いぶり

主人公であり父親でもある『拝一刀』は凄腕の剣客なので、当然殺陣では大活躍するのですが、実はそれ以上に驚きなのが息子である『大五郎』の存在です。乳母車に乗せられている年齢からもわかるように、まだハイハイしかできません。 しかし大五郎は戦闘が始まると、足手まといになることはほとんどありません。危ないと思えば逃げたり、体を伏せて攻撃を避けたりと、自らも父親と戦っている自覚があるかのようでした。

また、一見すると古めかしい乳母車も、大五郎にとっては武器となります。なんと刀や槍が搭載されているだけでなく、時には鉄砲が内蔵されており、複数の敵を打ち倒すこともありました。 さすがに乳母車関連はフィクションということもあって、演出としてはあまりにも派手すぎる感もあり、失笑するかもしれません。ですが、一刀が過酷な旅を共に歩むことを選んだのは、大五郎の強さを見抜いてのことだったと断言できるでしょう。

親子で助け合い生きていくという愛のドラマ

子供を復讐の旅に連れていくなど、設定としては過激な面もありましたが、子連れ狼は『家族愛を描く時代劇である』と表現しても、決して誇張表現ではありません。 最初こそ大五郎を安全な場所に向かわせようか悩み、結局は大五郎の意思を尊重し、息子がピンチとなれば激しく怒る一刀。そしてそんな父親の過酷な旅についていくことを選び、足手まといになることなく父を支える大五郎…この二人を見ていて、どのように感じましたか?

親子関係も稀有になってきた現代において、この二人の関係というのは、まさに『支え合う親子そのもの』だといえるでしょう。辛いことがあれば逃げるのではなく、共に歩むことを選ぶ…綺麗事だけではない愛の道を、彼らは支え合って歩んでいるのです。

さらっと見ても面白いシリーズ

子連れ狼も人気シリーズとしていくつか作られており、なおかつ武装乳母車のようなトンデモ設定もあるので、深く考えずに見ても十分楽しいシリーズです。 久しぶりに視聴するアラフィフの人は、親子の絆に感動するもよし、二人の戦う姿に見とれるもよし、時代劇としては非常に楽しみ方が豊富な作品だといえるでしょう。

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