Category : 勧善懲悪を学んだ時代劇と刑事もの

今も支持される時代劇である必殺仕事人の魅力とは?

日本は時代劇が豊富に存在していますが、今もなお人気のシリーズといえば、それなりに数が絞られてきます。そんな中で現代でも評価が高い作品といえば、『必殺仕事人』を挙げる声が多いでしょう。

アラフィフの評価が高いのはもちろんのこと、時代劇でありがちな設定とやや異なる部分があるというのが、長く愛されるポイントでしょう。今見てもなお色あせない時代劇の名作について、今回は再評価していきたいと思います。

勧善懲悪ではない?必殺仕事人の稼業について

時代劇で欠かせない要素といえば、やはり『勧善懲悪』ですね。日本人の根底に根付いているともいえる方針で、悪を懲らしめることで善を為す…これは確かに尊いことです。

ですが、世の中は綺麗事だけで回っているわけではないというのが、アラフィフともなれば嫌でもわかってしまいますよね?そんな時にこの必殺仕事人を見ると、気付くこともあるでしょう。

いってしまえば、必殺仕事人というのは『ダークヒーロー』に近い感じなのです。ダークヒーローの概念は人によって異なるのですが、正義のためという明確な表現が、必殺仕事人では重視されていないことに注目です。

あくまでも仕事?依頼は淡々とこなします

必殺仕事人は、主に『悪だけど裁かれない存在に恨みを持つ人が依頼することで、対象を始末していく』というのが流れです。『水戸黄門』と比較すると分かりやすいですが、懲らしめるのではなく始末する、という点に注目しましょう。

必殺仕事人というのは、自発的に動くことはほぼありません。あくまで恨みを晴らしたい人が依頼し、なおかつ報酬を受け取ってから行動を開始します。そう、彼らの行動原理はあくまで『仕事』であり、そこに懲らしめるなどの生ぬるい感情は一切存在しません。

つまり、必殺仕事人が行うことというのは、大きく評価が分かれるのです。前述した水戸黄門が好きという人からすれば「ちょっとやりすぎでは?」と思うかもしれませんが、もう少し深く考えてみましょう。

のうのうと悪を生かさない徹底した仕事ぶり

懲らしめるというのは、あくまで『罪を償ってやり直す』のを促すことが多く、穿った見方をすれば『改心しなければ悪人がのうのうと生きるだけ』にもなりかねません。 しかし、仕事人は依頼を受けた以上、悪を生かすことはまずありません。とどめを刺すことで完全に始末し、改心する暇を与えることなんてないのです。

悪を討つ以上は正義の味方であるといえるのですが、単なる勧善懲悪ではないその生き方には、どこかニヒルさを感じてやまないでしょう。まだ幼ければ仕事人たちも正義の味方に見えますが、こうして違った見方をするためには、やはりアラフィフになるまでの人生経験が必要なのです。

仕事人のスタンスは今まで通り生き続けている

仕事人は今でも新シリーズが放映されていることから、まだまだスタンスとして認められて生き続けていますし、アラフィフにとって思い出深い初代も、DVDレンタルなどでいつでも見られるようになりました。

やはり藤田まことが主水を演じる初期のほうが、アラフィフ以外にも人気が高いシリーズとなっています。なのでまずは懐かしの時代から見ておき、それから新しいシリーズも見るかどうか決めると良いでしょう。

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