Category : あの頃ぼくらは若かった。

金曜8時はプロレス・タイム

昭和30年代、街頭テレビで力道山を国中が観ていた頃からなくなることのないのがプロレスです。特に昭和50年代後半、金曜8時に放送されていた新日本プロレス中継「ワールドプロレスリング」から火がついたプロレス・ブームは多くのアラフィフ世代の心をわしづかみにしました。

ちびっ子ファンを激増させたタイガーマスクの登場

アントニオ猪木を絶対的なスーパースター、エースとして、ジャイアント馬場率いる全日本プロレスとしのぎを削っていた新日本プロレス。金曜8時の生中継に登場したタイガーマスクに多くのちびっ子ファンが夢中になりました。 アニメ「タイガーマスク」が人気だったこともあり登場したリアル・タイガーマスクは、昭和56年4月23日にデビュー。ダイナマイト・キッドを相手に華麗な空中殺法を披露してプロレスファンのみならず一般視聴者の度肝を抜きました。 これまで観たこともない技のキレで、一気にスターになったタイガーマスクを見るために多くの視聴者が生中継を観るようになり、全盛期には平均視聴率が20パーセントを記録していました。学校でもプロレスごっこがおこなわれてPTAが問題にするほどでした。

巨大な外国人レスラーに毎週ビックリさせられたあの頃

その他、エース・アントニオ猪木をはじめ藤波辰巳、長州力、坂口征二ら日本人プロレスラーなど、キャラクターが濃いメンツで楽しませてくれました。さらに毎シリーズ海外からやってくる外国人レスラーたちもハルク・ホーガンやアンドレ・ザ・ジャイアントらも人気を集めました。

もちろん人気があるものには常にアンチが生まれます。プロレスについても必ず「こんなのインチキに決まってる」という人がいました。しかし目の前で起こっているプロレスラー同士の迫力ある対決の前にはそんなことはどうでも良くなるほど、毎週興奮させられていたファンがたくさんいました。

プロレスがまだグレーゾーンでいられた時代

後年、格闘技ブームと共に、プロレスはもともと勝敗が決まっているもの、という暴露本なども出され人気が下降してしまったプロレスですが、昭和のゴールデンタイムのように物事を心から楽しめる子どものような純粋な目を持っていたいですね。このプロレス全盛期の後に、UWFなどの総合格闘技ブームが訪れたのもはっきり記憶しています。また、かのタイガーマスクを演じていた佐山聡氏も、その後シューティングというキックとパンチに重点を置いた格闘技の流派を立ち上げました。しかしあの時代のような熱狂が格闘技界に再びやってくるには、後のK-1の時代を待たなくてはなりませんでした。

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