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ちょっとお間抜け、だけどそれが良い!ロボコンの憎めないヒーロー像とは

現代でロボットといえば、どうしても『仕事での生産効率を上げる』ことが主眼に置かれやすく、幼い頃に夢見たロボットに比べて味気なく感じてしまうでしょう。そうした存在も確かに必要ですが、小さな頃はどんなロボットが欲しいと想像していましたか?

やはり、『人間と友達になってくれるロボット』というのは、幼い子供が特に渇望していたことでしょう。そうしたロボットはアニメにも多数存在していましたが、特撮でもよりリアルな描写で登場していました。その中の一人である、『ロボコン』について思い出しましょう。

役に立つかどうかは微妙!?ロボコンが見せるロボット像

ロボコンというのは、『がんばれ!!ロボコン』という特撮番組の主人公ロボットです。ロボットというと優秀なイメージがつきまといやすいのですが、ロボコンではそれがほぼ当てはまらないといっても良いでしょう。

というのも、ロボコンは人間の役に立つために頑張るのが仕事なのですが、大抵は空回りしてしまうのです。よくいろんなものを壊したり、頑張りすぎてオーバーヒートしたり、とにかくドジばかりしているのです。

現代の高度化しつつある社会から見れば、役立たずといわれても仕方がないロボットかもしれませんが、視聴者は決してそんなことは思わなかったでしょう。それこそが、このロボコンの魅力につながっています。

人間よりも純粋で優しかったロボコン

無機質で完璧というロボットのイメージとは真逆に、ロボコンの性格は思いやりがあって友情を重んじ、どんな困難にも正面から立ち向かうというものでした。

それは便利になればなるほど味気なくなる社会から見れば、びっくりするほど人間くさく、そして尊敬もできる存在でした。もちろん当時の子供向け特撮という側面もありましたので、そうした性格をコメディタッチで描くことにより、大人も和みながら見ていました。

毎回どれくらい人間の役に立ったか、ガンツ先生と呼ばれるロボットに採点してもらうのですが、ロボコンはしょっちゅう0点をとっていました。ですが、それでもめげない姿に勇気をもらった人もいるでしょう。そういう意味では、みんなに勇気を与えるヒーローでもありました。

人間社会に必要なロボットについて考えてみる

子供の頃はそこまで深くは考えなかったでしょうが、アラフィフになった今だからこそ、ロボコンからは多くのことが学べます。例えば、『ロボットに心は必要か?』という話題は、現実のロボット工学でも常に議論されていますね。

ロボコンはそれでいえば、『ロボットらしくないロボット』といわざるを得ませんが、そもそも心がなければ人間とは友達になれません。

そういう意味では、ロボコンというのはまさに昔夢見た『友達になれるロボット』の理想形といえるでしょう。計算や効率ではまず生み出せない、日本らしいロボットの概念を生み出したのがロボコンなのです。

大人も子供も楽しめるクオリティ

ロボコンは先述の通り、コメディ風の話が展開されますので、大人も子供も気楽に視聴することができます。大人なら今回の記事のように「ロボットとはどうあるべきか?」を考えることもできますし、子供なら純粋にロボットの頑張りを笑顔で応援できるでしょう。

そういう意味では、ロボコンというのは、小さなお子様と両親が一緒に見られる特撮としても非常に魅力的なのです。

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