Category : 青春ドラマはホロ苦い恋の味

子どもだからこそ「性」に興味津々!

幼なじみの中学生男女による恋愛模様……と書けば王道の青春ドラマに聞こえますが、メインテーマに「性」を据えたために異色作として知られているのが「毎度おさわがせします」シリーズです。主演はこの作品で一躍アイドルとなった、漫才師・木村やすしの息子である木村一八に、ヒロイン役として本作で役者デビューを飾った中山美穂です。

視聴者も大興奮した「子どもの性」がテーマ

舞台は東京のベッドタウン・多摩センターで、近所にする3組の家族の子どもたちが、毎回性への関心を暴走させて騒動を起こすというストーリー。中学2年生の木村一八演じる徹たち、エロガキ3人組と、幼なじみで徹に対して淡い恋心を抱くのどか(中山美穂)を中心に、思春期の青少年が抱く性への興味について、大人たちが冷や汗をかきながらも知識を与えていくという内容になっていました。

テーマが性だけに、セックスや射精といった単語が毎回飛び出しますし、それを口にしたり体験するのがデビュー間もないアイドル・中山美穂ですから、同年代の視聴者たちは大興奮。また当然ながら親の世代は「過激すぎる!」と大騒ぎし、テレビ局にはクレームが殺到したといいます。

また、青少年にとって身近な「性的な場所」といえば、なんといってもお風呂です。女湯覗きのシーンも何度となく登場しますし、中山美穂や徹の姉役として出演していた堀江しのぶら女性キャストの入浴シーンだって登場します。さすがに主要キャストのヌードこそ移されませんでしたが、エキストラ出演の女性キャストの裸は頻繁に映しだされており、やはり青少年の視聴者を興奮させました。

何故か毎回女子プロレスラーが大乱闘!

もうひとつの定番となっていた演出が、当時大ブームとなっていた女子プロレスから、ライオネス飛鳥、長与千種のクラッシュ・ギャルズやダンプ松本ら極悪同盟が登場し、何故か毎回大乱闘を巻き起こすというシーンです。ここだけはストーリーとはほぼ無関係に、お約束として終盤の大乱闘を経てエンディングへと向かう流れになっていました。この番組がきっかけで、女子プロレスに興味を持ったという視聴者も多かったようです。

過激かつ斬新なテーマが受けて、その後第3シーズンまで続く人気となり、また第1作の主題歌「ロマンチックが止まらない」を歌ったバンド、CCBもブレイクすることに。更には中山美穂もシリーズ3作で挿入歌を担当し、本格的なアイドル活動を開始させることになっています。

残念なことに、木村一八はその後暴行事件など度々トラブルを起こし、芸能界からは引退状態となってしまいますが、中山美穂は順調に人気を獲得し、80年代を代表するアイドルのひとりとなりました。アラフィフ世代であれば、このドラマに限らず中山美穂のファンだったという方も多いのでは? デビュー間もない女の子のアイドルに、性的なセリフも多い役柄を割り振るなんて、今では考えられないキャスティングです。いろんなことに大らかだった80年代の空気を懐かしむアラフィフ世代も多いのではないでしょうか。

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