Category : 懐かしいあの歌をもう一度

太陽がくれた季節に飛びだせ!

日本テレビ系の青春ドラマは人気低下のため休止していましたが、「俺は男だ」のヒットにより復活。「飛び出せ青春」「泣くな青春」「われら青春」と三作が続きます。当時、若者の間では「青春」という言葉は、少々時代遅れでこそばゆい印象を持たれており、日常生活ではほとんど使われていませんでした。

それなのに、ドラマの中では「青春」という言葉は堂々と流通していたのは奇妙です。十代特有の両面性でしょうか。「青臭いのはかっこ悪い」という照れと、情熱的なものに憧れる感情とが微妙なバランスで存在していたのかも知れません。主演の情熱と、主題歌のエネルギーがドラマを熱くしていたのではないでしょうか。

筋立ては「自分が何者か分からず」自信を失っていた男が、教師となって出直す設定。中年を過ぎEDに悩んでいるオヤジが元気をもらうには最適なドラマです。夫婦生活に自信がないならこの番組で勇気をもらってクリニックに行きましょう。レッツ、ビギンです。

決めセリフがカッコ良い

こそばゆい言葉も真面目に言い切ればかっこいいということを証明したのが村野武範。「レッツビギン、ともかく何かを始めよう」と断言する姿は、若者に勇気を与えました。番組の中で、「レッツビギン」は「故ケネディ大統領がアメリカ国民に訴えたメッセージ」と語っています。

「涙は心の汗だ」という名言も生み出しています。若者に、一所懸命生きるということを教えたドラマ。おじさんにも勇気を与えてくれるはずです。

太陽がくれた季節

作曲はいずみたく。佐良直美の「いいじゃないの幸せならば」で69年のレコード大賞を受賞。生涯に15000曲を作ったという多作家です。演歌からジャズ、シャンソン、アニメソング、童謡までオールジャンルの曲を作れる稀有な人でした。「太陽がくれた季節」もその幅の広さから作られた軽快な青春ソング。このあと、「われら青春」の主題歌「帰らざる日のために」も作曲し、「いずみたくシンガーズ」で歌いました。

作詞は山川啓介。岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」、ゴダイゴの「銀河鉄道999」、矢沢永吉「時間よ止まれ」、郷ひろみ「哀愁のカサブランカ」など、アニメ、歌謡曲、ロックと幅広く活躍。「帰らざる日のために」や中村雅俊の「ふれあい」も作り、青春ドラマでもヒット曲を作っています。

青春を「太陽がくれた季節」とたからかに表現し、実に気持ちの良い明るい歌です。石原慎太郎の青春小説「太陽の季節」が念頭にあってのタイトルでしょう。

一発屋の三角定規

歌っていたのは「青い三角定規」。女性+男性2名の3人組のフォークソンググループです。ボーカルのきらきらした甘ったるい声が魅力的でした。残念ながらこれ以外にヒット曲のない一発屋です。 「太陽がくれた季節」は、勇気と希望を与えてくれる青春ソング。ドラマを観て、ともかく何かを始めてみませんか?

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